朝鮮の漢字音の話

 

 


 

1.刊行にあたって

 韓国語の文章には、約4割ほどの“漢字語”が含まれていると言われている。この漢字語は、日本語における“漢語”とその意味と用法が、一部の違い(この違いは重要ではあるが)を除いてほぼ一致しており、韓国語学習において、韓国語の漢字語を数多く修得することは、韓国語の語彙を飛躍的に増大させることにつながる。よって、韓国語学習の入門段階を過ぎた学習者にとって、韓国語の漢字音を学ぶことの重要性はいくら強調してもあまることはない。

 さて、韓国語の漢字語には、いわゆる“朝鮮漢字音”という漢字に対する読み方が存在している一方、日本語の漢語には、“日本漢字音”と呼ぶべき読み方(ただしここで問題にするのは“音読み”である)が存在しており、この両者には、一定の音の対応関係がある。この対応関係を効率的に教えることが、中級レベルの韓国語教育において大きな課題となっている。

 神田外語大学では、韓国語学科2年生に朝鮮漢字音を教える授業を、菅野裕臣先生のご担当で10年あまり行ってきた。この授業においてこの間少しずつ書きためられてきたテキストを増補し、印刷、製本したものが、このたび刊行する『朝鮮の漢字音の話』である。

 その内容は、朝鮮漢字音と日本漢字音の対応関係を丁寧に説明し、練習問題まで付すことを基本的な流れとしているが、それだけにとどまらず、朝鮮漢字音や漢字語にかかわる様々な問題が多角的に考察されたコラムも充実している。また、“中国漢字音”やその他の言語に関する菅野裕臣先生の幅広い造詣をうかがうこともできる。これらの点を鑑みると、これまで日本で刊行された朝鮮漢字音に関する刊行物として最良のものであると自信を持って言うことができよう。学生諸君がこの本を十分に活用し漢字語の学習に役立ててくれる事を期待するものである。

2004年4月  


2.目次

 

 


 

3.囲み記事目次

 

 


 

4.販売について

『朝鮮の漢字音の話』を朝鮮語学習者の方に実費でお分けしています。(送料込み1冊1,000円です。)

 ご希望の方は、神田外語大学韓国語学科共同研究室korea4@kanda.kuis.ac.jpまでメールでご連絡ください。